Mr. Benh Nakajo
「圧倒されそうになることもあるけれど、それでも前に進む理由がある——ジャパンタウンを守るということは、私たちの歴史を守るということだから。」
〜 ベン・ナカジョウ(Kimochi, inc. 理事、桜まつりクイーンプログラム元委員長、ジャパンタウンタスクフォース理事・指名委員長、北カリフォルニア桜祭り副会長)
ベンさんは、第二次世界大戦中の1942年に母親と姉とともにアイダホ州のミニドカ強制収容所に収容されました。彼らはオレゴン州ポートランドから強制移送されました。父親は真珠湾攻撃が起こった12月7日の夜に逮捕され、ノースダコタ州ビスマークのフォートリンカーン収容所に先立って拘束されました。戦後、彼の家族は1950年代後半にサンフランシスコのジャパンタウンに定住しました。当初は密接なコミュニティの中で疎外感を感じたベンさんでしたが、やがて生涯を通じて地域を支えるリーダーとしての地位を確立しました。
彼は、ジャパンタウンにはコミュニティの絆を強めるための定期的な機会がもっと必要だと考えています。1968年の北カリフォルニア桜まつりの立ち上げ、Kimochi, Inc.設立の支援、日本航空や歌舞伎ホテルの開業の支援など、地域中心の活動に長年携わってきました。また、次世代のリーダーシップと文化的誇りを育むクイーンプログラムは、彼の「未来の担い手を育てる」という思いの表れです。
ベンさんは、「歴史を忘れず、先人たちから学び、組織を超えて協力すること」が大切だと強調します。彼にとって、ジャパンタウンの未来は「団結・記憶・行動」にかかっています。
彼は「自分のルーツを知り、互いを支え合い、共にコミュニティを築き続けていこう。」と呼びかけます。
取材日時:2025年3月28日
取材者:平澤もとか